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これまでのストーリーをご覧頂ければわかる通り、はじめは好きなものを売りたい!という気持ちで店を切り盛りする個人商店的な発想で開業したのですが、ある時から、きちんと企業として組織を整備し、私自身も経営者としての自覚を持たなければならないと感じるようになったのです。
そのキッカケは、同業の先輩が事故にあって入院したこと。彼は、私と同じように自分で買い付け、自分で仕入れ、すべて自分で梱包して発送していたのですが、仕入先のアメリカで事故に遭ってしまったのです。そのせいで順調だったお店の経営がすべてストップし、復帰まで相当な時間がかかってしまいました。それを目の当たりにした私は、1人でやっていくことに限界と大きなリスクを感じ、組織化しなければならないと考えるようになったのです。そして3つのことを経営者として肝に銘じました。
1つ目は、採用に力を入れること。志を達成するためには1人の力ではできません。また、誰でもいいというわけでもありません。大切なのは、志に共感してくれる人と一緒に志を追い求めること。そのため、スタッフの面接には必ず関わりました。それもよくある質問をするのではなく、たとえば応募者の服についてのこだわりをひたすら聞くだけだったり、とにかくその人がどれだけ自分のライフスタイルにこだわりを持っているか?私たちが考えるスタイルに共感してくれるか?また、志を遂行していく熱い気持ちを持っているか?を中心に判断していました。
2つ目は、出店する際には必ず自分の目で確かめること。たとえば、柏店を開店させるときは、現地に何度も足を運び、いくつも物件を見て決めました。それは決して、新しいとか、綺麗とか、そういう概念で考えるものではありません。たとえボロボロでも、私たちのこだわりに合っているかが大事なのです。とにかく、頭の中で何かが弾け、ハートに感じるまで、絶対にその先には進みませんでした。
3つ目は、とにかく不必要なコストをかけないこと。買い付けたものをコンテナで運ぶことで、値段競争になっても他社に負けない競争力をつけましたが、それ以外にも新規出店の際になるべく内装費をかけず、かつこだわりを表現する方法を模索し、ディスプレイに工夫をしたりしています。
こうした経営方法を土台として、なるべく組織的に経営していくように心がけ、5店舗を超えた頃からはそれぞれの業務をセクション化し、より効率的に事業を行えるように体制を整えてきました。そうすることで、私自身はより経営にシフトできるようになったのです。
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